受験生から学院へのよくある質問

オープンキャンパス入試相談の様子

受験生から学院に多く寄せられる質問と回答をまとめました。
系の特色は?どんな研究ができるの?将来の進路は?など、みなさんの疑問にお答えします。

理学院

理学院

理学院 ―真理を探究し知を想像する―
2016年4月に発足した理学院について紹介します。

理学院

学院・系及びリベラルアーツ研究教育院

工学院

工学院

工学院 ―新たな産業と文明を拓く学問―
2016年4月に発足した工学院について紹介します。

工学院

学院・系及びリベラルアーツ研究教育院

物質理工学院

物質理工学院

物質理工学院 ―情報化社会の未来を創造する―
2016年4月に発足した物質理工学院について紹介します。

物質理工学院

学院・系及びリベラルアーツ研究教育院

情報理工学院

情報理工学院

情報理工学院 ―情報化社会の未来を創造する―
2016年4月に発足した情報理工学院について紹介します。

情報理工学院

学院・系及びリベラルアーツ研究教育院

生命理工学院

生命理工学院

生命理工学院 ―複雑で多様な生命現象を解明―
2016年4月に発足した生命理工学院について紹介します。

生命理工学院

学院・系及びリベラルアーツ研究教育院

環境・社会理工学院

  • 建築学系と土木・環境工学系の違いを教えてください。

    両者とも社会的な課題やニーズに応える形で建設に関わるという点で共通点は多いですが、違いを挙げるとすれば時間や空間に関するスケールの違いが挙げられるかと思います。土木の方は都市全体あるいは地方、国家のスケールといった比較的大きな空間スケール、かつ100年先の未来都市を創出するといった時間スケールでの視点で都市をとらえていくような視点になります。一方、建築の方は主に個々の建物、もしくは建物群とその外部空間を含む環境を扱います。
    環境・社会理工学院 建築学系
    環境・社会理工学院 土木・環境工学系

  • それぞれの系では具体的にどのような研究を行っているのですか。

    土木工学が対象とするのは、我々人間の生活する基盤の創出と維持です。この中には微生物レベルのミクロな視点の研究から、国土計画のようなマクロな視点までが含まれます。橋や道路、ダムなどが代表的な事例ではありますが、これはあくまで土木工学の対象の一部でしかありません。土木の対象領域があまりに広く、同時に身近すぎるが故に捉えづらいところがありますが、我々の日常のほぼすべてに関わる学問と思ってもらえばよいと思います。研究分野は元々構造、水工、土質、計画、材料といったような分野に分かれていましたが、最近は様々な学問分野との融合が進み、日々発展拡張しています。
    研究室と研究テーマ|教員・研究室|環境・社会理工学院 土木・環境工学系

    建築学は良い建築と都市・環境をつくるための、「学術」、「技術」、「芸術」を三位一体とし、人々のより美しく安全で快適な生活の実現を目指す実学です。建築学系では、意匠をはじめ、計画・構造・材料・設備・施工のような工学的領域と、建築史のような人文社会学的な分野、さらには都市・環境工学、生活環境のような領域横断型の分野を対象としています。各分野では、柔軟で自由な発想、思考、創造力、倫理観を持ちながら最先端の建築・都市空間を創造するとともに、国際的な視野に基づいて環境・社会問題の解決に貢献するための研究を進めています。
    研究室と研究テーマ|教員・研究室|環境・社会理工学院 建築学系

    融合理工学系には、化学工学、機械工学、電気・通信工学、土木工学、生物工学、さらには環境政策・計画学、応用経済学、社会学、翻訳学、応用言語学など様々な研究分野を持つ教員が在籍しています。それぞれの分野の先端的な研究に加え、国際社会の複合的問題の解決のため、従来の枠を超え様々な専門を組合わせた超域的研究が実施されています。
    研究室と研究テーマ|教員・研究室|環境・社会理工学院 融合理工学系

  • それぞれの系の授業では主にどのようなことを行っているのですか。

    土木では2年次に、構造力学、水理学、土質力学などの力学及び材料学、計画学を基礎科目として学習した後、3年次により専門的な分野に関しての学習します。リアルにこだわるカリキュラムとして、実験・演習が多く組み込まれてい、座学で学んだ知識を実際に活用して身に着けてもらうような体系になっています。
    学びの体系|土木・環境工学系(学士課程)|教育|環境・社会理工学院 土木・環境工学系

    建築学系では、2年次にから3年次にかけて、建築設計製図と建築学実験の必修科目を軸に、建築構造(力学・設計・構法など)、環境設備、材料、建築計画、都市計画、建築史の各科目を幅広く学習する体系となっています。また、表現やプレゼンテーション、コミュニケーションの能力を高める演習や実習が多く開講されています。
    学びの体系|建築学系(学士課程)|教育|環境・社会理工学院 建築学系

    融合理工学系では、理工学の体系を理解し、それらを活用する能力(問題設定能力、問題解決能力、創造的思考力・実行力)、さらに、国際的コミュニケーション能力、複合的プロジェクトのマネジメント能力などを習得します。1年目に数学・物理分野の基礎知識を学び、2年目〜3年目は、データ解析、固体力学、生物工学、流体工学、電気工学、エネルギー工学など様々な専門分野の科目を履修し横断的な知識を習得します。グループ討論や発表を行い課題発見能力やチークワーク力を習得するPBL(課題解決型学習)分野の科目も複数あります。多くの専門科目が英語でも同時に開講され、専門分野での英語能力を習得できます。
    学びの体系|融合理工学系(学士課程)|教育|環境・社会理工学院 融合理工学系

  • 卒業した後は、どのような職業に就く人が多いですか。

    土木・環境工学系では以下のような就職先が多いです。
    ・官公庁:国土交通省、環境省、地方自治体
    ・交通:JR各社、高速道路会社
    ・建設:ゼネコン、建設コンサルタント
    ・エネルギー:電力各社、ガス会社
    ・その他、デベロッパー、コンサルタント等
    将来の進路|未来||環境・社会理工学院 土木・環境工学系

    建築学系では、以下のような就職先が多くなっています。
    ・建築設計事務所(組織/アトリエ/構造設計/設備設計)
    ・建設会社(ゼネコン、住宅メーカー等)
    ・建築材料生産会社(金属/ガラス/各種建材等)
    ・不動産開発会社(企画、管理、リノベーション等を含む)
    ・官公庁・公的組織(国土交通省/文部科学省/自治体/都市再生機構等)
    将来の進路|未来|環境・社会理工学院 建築学系

    融合理工学系では、学部卒業後は8割以上が大学院へ進学します。修士課程修了後は製造業、情報通信企業、建設業、公務員、各種研究所などで幅広く活躍しています。
    将来の進路|未来|環境・社会理工学院 融合理工学系

  • 「土木・環境工学系」に、環境という言葉が入っているのはなぜですか。

    かつてはインフラを建設し、安全な社会基盤を構築していくことが土木の中心的検討事項でしたが、利便性の高い社会が構築されていく中で、ヒートアイランドや大気・水・土壌汚染のような地域的な問題や、地球温暖化のような全地球的な問題なども顕在化してきました。種々の環境問題を解決し、未来の世代に安心して引き継ぐことのできる環境と調和した持続可能な発展を目指すという意図から、「土木」の後に「環境」を加えた系の名前となっています。
    私たちのヴィジョン|土木・環境工学系について|環境・社会理工学院 土木・環境工学系

  • 都市計画を勉強したいです。建築学系か土木・環境工学系ではどちらがよいでしょうか。

    建築・土木どちらでも都市計画を勉強することはできます。
    都市といっても様々なスケールでの視点があり、土木はどちらかというと広域的、長期的な視点から都市を捉えて、分析し、対策を検討していくというようなアプローチになります。交通網や河川・水環境の計画などが代表的な例です。建築学系の都市計画では、土地利用や建物を中心とした都市開発の計画、歴史的市街地の保全、まちの再生・リノベーションなどを扱います。

  • 西洋建築と建築設計を学びたいです。東工大が重きを置いている分野はありますか。

    東工大建築学系では、7つの専門分野(歴史・意匠、建築計画、構造、材料・施工、都市計画、環境・設備、防災)の教員で構成されています。その中でも、歴史・意匠(建築設計)と構造、防災、計画の分野の教員の層が厚いことが特徴です。その他の分野も、複数の教員と、特徴的な研究テーマを持った教員によって構成されています。
    研究室と研究テーマ|教員・研究室|環境・社会理工学院 建築学系

  • 建築学系を希望していますが、絵が上手に描けず、デッサンやスケッチに自信がありません。入学した後についていけるでしょうか。また、デッサンの授業はありますか。

    建築学系の全専門分野で絵を上手く描くことが求められているわけではありません。また、「上手く」描くことより「よく伝える」ことの方が大事です。デッサンだけの授業はありませんが、造形力やドローイング力を磨くための演習授業があります。

  • 都市工学で特に交通関連に興味があります。具体的にはどのようなことが学べますか。

    自動運転をはじめとした次世代の交通モビリティの数理モデルを用いた分析、人々のモビリティに関するデータ解析、円滑な人やモノの移動にむけた法律や施設の計画、環境にやさしい交通の実現に向けた検討、ソフトウェアの開発など、これからの時代における人の交流やモノの移動の在り方を支えるための勉強をすることができます。

  • 現地調査に行くことはありますか。

    建築学系では、歴史的な建造物を見学・調査するものや、建築・都市環境の計測、災害で被災した建物や地盤の調査、まちづくりの計画を立てるためのフィールドワークなど、多岐にわたる現地調査があります。

    土木・環境工学系は、自然やその中で供用される社会基盤施設を相手にする学問分野ですので、現地計測も頻繁に行われます。講義の中でも現地計測が行われたり、建設現場の見学会なども行われています。研究室の扱うフィールドによって、東南アジアの水環境調査、橋梁の劣化度調査、港湾構造物の調査、石積みの調査など、様々な調査活動が行われています。

    融合理工学系では、環境問題、国際協力・開発、エンジニアリングデザインなどの研究室では現地での観測や聞き取りが研究方法として取り入れられています。

  • 地球温暖化などの環境問題に関する研究はありますか。

    建築は建設時、運用時などに多くのエネルギーを使用することから、建築学系ではカーボンニュートラルに向けた検討が行われております。エネルギー効率の良い建築設計・都市計画、建築材料、設備の開発に関する研究や再生可能エネルギー利用の最適化など、建築に課せられた課題は多く存在しています。

    土木・環境工学系では地球スケールでの気候変動に関して、モデルを用いた大規模数値解析による検討やリモートセンシングを活用した研究が行われています。

    融合理工学系では、地球温暖化(エネルギーからの将来ナリオ検討,都市域の気象変化予想,CO2回収技術の開発など)に加え、水資源、大気環境、水環境、廃棄物、環境政策、環境アセスメントなど様々な視点からの環境問題に関わる研究が行われています。

  • 川の汚染について研究することはできますか。

    土木・環境工学系では、川の流れや水質、植生、生物について、水質化学や生命科学、流体力学などを用いて多角的な研究が行われています。対象は日本だけに限らず、海外の河川などもフィールドとなっています。

    融合理工学系では、川や湖沼、海洋を健全な環境に保全するための研究が、いくつかの研究室にて行われています。また、今後重要となる資源としての水について、現在量の把握や、地球温暖化や都市化に伴う将来変化などの研究も行われています。

  • 災害との共存について研究することはできますか。

    災害が多く発生する我が国においては、インフラ整備において防災は極めて課題であり、長らく研究が行われてきました。人口構成の変化といったように社会情勢が変化するとともに、インフラの高齢化が深刻化する中で、維持管理に対する研究が活発化していますが、同時に自然を克服するのではなく、災害作用を受け流し、共存を図るというような考えも台頭してきており、数値シミュレーションや実験を組み合わせて輝度データを得るとともに、ソフト面での対応可能性も検討もされています。また、レジリエンスという、災害時からの回復力に着目した都市計画や建設技術の研究もあります。

  • 新しい持続可能なエネルギーの開発に関する研究を行うことはできますか。

    融合理工学系では、核融合炉など新たなエネルギーの開発に関わる研究の他に、風力など再生可能エネルギーの社会への導入方法に関する研究など、様々な研究が行われています。

  • 将来、国際協力に携わりたいと思っています。融合理工学系で関連した内容を学べますか。

    融合理工学系では、国際協力を目指す皆さんのために専門科目(国際開発共創概論)が用意されています。また、防災・交通・教育・環境・適正技術・技術移転などでフィールドワークを行っている研究室もいくつもあります。学部から国際協力を学べるほぼ唯一の理工系学部と言っても過言ではありません。

  • 建築学系で学び、一級建築士の資格を取得することはできますか。

    「一級建築士試験 指定科目」に該当する科目について、分類別必要単位数を満たし、かつ合計単位数の条件を満たせば、学士課程卒業時に受験資格を取得することができます。

環境・社会理工学院

環境・社会理工学院 ―個々の建物から地球全体まで持続的環境を構築―
2016年4月に発足した環境・社会理工学院について紹介します。

環境・社会理工学院

学院・系及びリベラルアーツ研究教育院