東工大ものつくり事情
センターには様々な機械が揃っています。
講習を受けて、正しく安全な使い方を身につけましょう。
ものつくりのはじめの一歩。
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旋盤
工業界のかつらむきマシン!材料を円筒状に加工する機械です。パイプやネジも作れます。
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フライス盤
工作機械の代表格。平面の加工、みぞ加工、さらには穴開けまで何でも可能。加工精度は驚くべき細かさ!
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ボール盤
材料に穴を開けるためのシンプルかつ便利な機械。東工大では多くの研究室が所有しています。
アクリル板で何かを作ったことはありますか?
切ることが困難なアクリル板さえも、このレーザー加工機を使えば、意のままに切断できるんです。
今回はペン立てを作ってみました。
レーザー加工機
高出力のレーザー光で、平面のものに細密な図面を彫ったり、切断したりできます。何をつくるかは想像力次第!
加工機で制作した様々な材質のプレート。
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図面を描いて、レーザーの出力(power)と加工速度(speed)を設定します。
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今回切断するのは、アクリル板3mm。
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全ての準備が終わり、いざスタート!
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細かいパーツもきれいに切断できました。
さすがレーザー光。 -
切断したパーツを組み立てます。
設計がしっかりできていれば、きっちりはまるはず。 -
緻密な図面とレーザー光の威力で高い完成度に。
パソコンや情報端末に欠かせない基板。ものつくりセンター2階電気室には、
基板の設計から切削、ハンダ付けやプログラミングができる設備があります。
基板まで作れちゃうんですね。
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特に大変な作業が回路設計。長時間パソコンとにらめっこ。
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設計を機械に読み込ませ、絶縁体の板を切削していきます。
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コンデンサなど電子部品をハンダ付け。やけどに注意!
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基板が完成!たったの10日という制作期間には驚きです。
機械の使い方をマスターし、想像力をフルに活用すれば、独創的なものつくりが実現できます。機械科学科3年の授業で作った落ち葉拾い機は、完成までに3カ月以上かかった大作です。様々な機械を駆使して、細かな部品から作った知恵と汗の結晶! 売っていない部品は、自分たちで創り出します。これもものつくりの醍醐味です!
センターでは毎年9月後半に集中講義「ものつくり」が開講されています。題材として取り上げるのは理論的に高効率で、さまざま熱源で動作可能なスターリングエンジンです。座学により基礎知識を修得した後、CADによる設計、工作機械を使った加工、出来た部品の組立・運転調整までを、少人数グループで実施します。出来上がったエンジンに惚れ惚れすること請け合いです。
大岡山
大岡山のセンター拠点は、すずかけ台分館と連携しながら、ものつくりを希望する学生のリクエストに幅広く応えています。様々な工作機械や測定機器だけでなく、広い作業台もあり、自分のアイデアを具体的な形にできるミラクルスペースとなっています。
すずかけ台分館
小規模ながら大岡山のセンターと同等の工作機械が揃う分館。大人数で使用可能な実験室になっています。運営スタッフが常駐し、学生のものつくりをサポートしてくれます。