「東工大サイクリング部は、ツーリング班、レーサー班、ボール班の3つの班に分かれて活動しています。部員は総勢50名ほどですが、約半数がツーリング班、10~15名がボール班です。残りのレーサー班は、ロードレースとトラックスプリントに分かれています。」と説明するのは、主将の内西哲朗さんです。
「ボール班とレーサー班は大学対抗戦に出場します。」ツーリング班リーダーも兼務する内西さんは続けます。「ツーリング班には競技はありません。そのかわりに週末に、日帰りや泊りでツーリングをしたり、年に1~2回、3週間くらいの長期ツーリングにも出かけたりもします。なかには北日本まで足を伸ばす部員もいますし、九州一周に挑戦する部員もいます。」
レーサー班の活動は、週2回のトレーニングと大学対抗戦です。普段大勢の観客で賑わう国内の競輪場は大学生チームの練習やレースのためにもトラックを提供しています。
一方で、サイクルボールは一言でいうと自転車に乗って行うサッカーです。自転車の車輪と自分の足を使ってパス、シュート、ボールのブロックを行います。東工大のサイクルボールチームは実はかなり強豪です。
「サイクリング部は比較的気楽な雰囲気で活動を行っています。中でもとりわけツーリング班は各自のペースで活動ができます。」と内西さん。「例えば、遠乗りする際、東京から山岳に長距離ツーリングへ出かけるメンバーもいれば、列車で輪行し途中からツーリングに合流することも出来、活動方法は様々です。」
Tokyo Institute of Technology Bulletin No. 11 (2009年7月)