LET'S 東工大入学体験
東工大では高校生の様々な「知りたい」に東工大生、最前線で活躍する先生が全力で応えてくれます。さらに実際に大学の学びや最先端の研究を「体験」できる機会も盛りだくさん。TechTechの学生企画メンバーが主に高校生向けのイベントをレポート。きっと東工大の新しい一面を見られます。
大岡山キャンパス 例年8月開催
すずかけ台キャンパス 例年5月開催(すずかけ祭と同時開催)
※本記事では8月の様子を紹介します。
講演会「理工系女子の東工大から始まる未来」
女子学生が年々増えている東工大。そんな中、夏休みのオープンキャンパスでは東工大女子の実情を説明する講演会が開かれました。学内でも有数の広さを誇るくらまえホールは、東工大を目指す女子高生や保護者の方で埋まるほどの大盛況。講演ではOGの就職やその後のキャリアなどについて、データとグラフを交えて説明していました。サークル活動や研究で活躍する女性の話もあり、大学生活や卒業後のことについて具体的なイメージが描ける講演会でした。
キャンパスライフ相談会
百年記念館では受験勉強や学生生活の疑問に答える相談会が開かれました。ブースが種類別に分かれていて、各担当者から詳しい話を聞くことができました。在学生によるブースでは、勉強法について30分以上相談をしている受験生も。教務、学生支援ブースでは、保護者からの住居や奨学金に関する疑問に学務部職員が答えていました。オープンキャンパスに来てでてきた疑問がすぐに解決できる、そんな企画でした。
大学の化学実験を体験!
コーヒーからカフェインを抽出!
全ての類※で体験企画が用意されており、今回は、第1類から進学できる理学院化学系の研究室が主催するカフェイン抽出実験の体験を取材しました。参加者には本格的な実験の手順が書かれたフローチャートが与えられ、1人につき、教授や研究室の学生が1人つきます。参加者が「『大学』を感じる!」とコメントしたように、高校の授業では味わえない実験の楽しさ、奥深さなどを感じられたようです。実験器具によっては学部1年生でも使えなかったりするので貴重な機会となっています。
TSUBAME 2.5一般公開
オープンキャンパスでは東工大が所有するスーパーコンピュータTSUBAMEの一般公開、およびその説明会が開かれました。建物内にはスパコンを用いた研究などのポスターが並んでおり、様々な研究に利用されていることが分かります。参加者がTSUBAMEのある部屋に足を踏み入れた時、一瞬息を飲んだようでした。実際に部屋に入ってみると、その配線の多さや、静かだがどこか凄さが感じられる音に圧倒されます。一般公開は非常に貴重な機会なので、ぜひ足を運んでほしいと思います。
- ※
- 2019年4月入学者以降は、類ではなく学院に所属します。
大岡山キャンパス
学校単位:通年(試験期間等を除く)
個人単位:例年7月・8月・12月下旬
キャンパスツアーでは、東工大生がキャンパスガイドとなり、学内を見学して回ります。このツアーでは普段東工大生が使っている、図書館や食堂、ものつくりセンターなどを回ります。現役の学生と身近で話すことができて、オープンキャンパスでは感じにくい、東工大の日常の雰囲気を肌で感じることができます。参加した高校生も大学での生活をイメージできたようです。
大岡山キャンパス
2016年度は8月、2月に開催
※本記事では8月の様子を紹介します。
教室は満員御礼の大盛況。遠くは仙台や名古屋からも足を運んで来ています。ある中学生はゲームが大好きで、将来の夢はクリエイターとのこと。別の中学生は、プログラミングを本教室で初めて教わり「サークルのメンバーをはじめ、皆、親切に教えてくださって助かりました」と感想を述べていました。教員、サークルメンバー、協賛企業のスタッフ、中高生が一丸となって、目を輝かせながら、プログラミングの楽しさに心を躍らせていた印象を強く受けました。
プログラミングだけではなく、東工大のことも教えてもらいました。大学にも興味を持ったので、学園祭にも行ってみたいです。
プログラミングはやったことが無かったけど、優しく教えてもらえました。 最終的にはゲームを作れるようになりたいです。
大岡山キャンパス
例年10月開催
高校生のための研究室ツアー
工大祭では多くの研究室公開が行われていますが、高校生向けにじっくり説明を聞きながら研究室を回れる「研究室ツアー」があるのをご存知ですか。今回同行したツアーでは、通信工学・生体材料・AIによる創薬の3テーマを見て回りました。各研究室では、実生活に引き寄せて専門的な内容を解説してもらえたり、実際に実験装置や3Dプリンターを見学することができたりします。高校生の皆さんも興味津々で、話を聞きならメモを取る姿も見られました。
生物の研究をしたいと思っていますが、情報と生物の融合などを初めて知ることができ、得るものがありました。
研究だけじゃなくて学校生活の事も聞けて良かったです。研究室が楽しそうだと思いました。
工大祭では、事前申込制の研究室ツアーだけでなく、公開されている14の研究室を各自で回る「研究室スタンプラリー」も行われています。各研究室が工夫して、子どもにもわかりやすい模型や資料を用意していたり、専門的かつ分かりやすい説明をしてくれる学生らと交流したりすることもできます。さらに、一定数以上スタンプを集めると景品ももらえます。受験を目指す高校生はもちろん、理科に興味のある小中学生や、大学院入試を目指す他大生にもおすすめです。
すずかけ台キャンパス
例年10~11月開催
高校生バイオコンとは、高校生が研究した内容を小中学生にわかりやすく教えるために教材を作るコンテストです。多くのグループが実際に手にとって体験できる教材やゲーム感覚で学べる教材などの工夫を凝らした作品を作っていました。このコンテストを主催した太田先生は、「専門的な知識を持った大学生とは違い、どのようにわかりやすく伝えるかというアイデアを出すことにおいては高校生ならではのユニークな考えがこのコンテストでは発掘できます。また、優勝チームのテーマである「声変わり」といった今までにない研究テーマも私達に新しい観点をもたらしてくれます。今回のコンテストに参加してくれた高校の数は過去最多であり、数や地域の広がりが大きくなっています。これからも東工大やサイエンスの事をもっと面白いと思ってもらえたら嬉しいです」とその魅力を語りました。
高校生バイオコンの発展版!第7類の授業「バイオものつくり」
第7類の1年生全員が受講する「バイオものつくり」では、グループごとにバイオ関連の自由なテーマを選んで、小中学生向けの教材を開発したり、興味のあることを研究したりして、最終的にはその過程を含めた出来栄えを競うコンテストに参加します。過去には優勝したチームの教材が商品化された事もあります。約半年をかけて準備を進め、1グループにつき1人教員がつくのでアドバイスをもらうなど、教員とのコミュニケーションのきっかけにもなります。コンテスト当日には学外からも大勢の人が訪れます。
※学生企画は学生広報サポーターによる自主企画ページです。
本インタビューは東京工業大学のリアルを伝える情報誌「Tech Tech ~テクテク~ 31号(2017年3月)」に掲載されています。広報誌ページから過去に発行されたTech Techをご覧いただけます。
(2016年取材)
オープンキャンパスに来て理工系大学の雰囲気が好きになりました。興味が持てる研究分野を見つけて、来年は研究室公開にも行きたいです。
勉強法以外にモチベーションの保ち方といったことも教えてもらいました。東工大に入れるよう勉強を頑張ります。