イマを創る、先輩がいる — イーグル亜沙さん
社会を変えるWEBサービスの開発を
株式会社アベリオシステムズ
取締役
イーグル亜沙
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自社サービスとして「食事を通した価値ある出会い」をコンセプトに、今年6月にローンチしたソーシャルダイニングサービス『meeple』
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PCとiPhoneはどんなときも手放さない
- 上・中:自社サービスとして「食事を通した価値ある出会い」をコンセプトに、今年6月にローンチしたソーシャルダイニングサービス『meeple』
- 下:PCとiPhoneはどんなときも手放さない
- いーぐる・あさ
- (東京都出身)
- 東京工業大学 第5類 入学
- 東京工業大学 工学部 電子物理工学科 卒業
- 日本電気株式会社入社
- 株式会社アベリオシステムズ設立
- 東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科修了
大手電機メーカーを2年弱で退職し、
システム開発会社を立ち上げたイーグルさん。
経営者として、また技術者として活躍中です。
手応えを直に感じられる仕事がしたかった
—起業した経緯を教えてください。
目の前のお客様の役に立つソフトを自分たちでつくり、その成果に応じて対価をいただく。そんなシンプルな仕事がしたいと考え、大きな組織を離れました。「堅実な道を行くより、手探りでもやりたいことをやる」というのが私の性格。「自分の力を試したい」という思いもあり、大学の後輩らと起業しました。
—会社設立から約13年。振り返っていかがですか。
実質3人でスタートした会社も、現在はおよそ40人。システムの受託開発ほか、最近はSNSなど自社サービスの開発にも力を入れています。社会を明るく楽しくするサービスの提供が理想ですね。
学生時代の学びが、いまの私の思考のベース
—大学での経験や学びは、いまの仕事にどう活きていますか。
学部では「基礎からの積み上げがいかに重要か」をたたき込まれました。どんな難題も、確かな土台から論理を構築していくことで解決の道が開ける。これは物理や数学といった学問に限った話ではなく、仕事や経営においても同様です。まさに当時学んだことが、いまの私の思考のベースになっています。
—起業後、東工大大学院にも入学しています。その理由は?
経営者の一人として会社を舵取りするなかで、もう一段階上のステージに登りたいと考え、イノベーションマネジメント研究科の修士課程で2年間学びました。技術や研究開発を社会の変革につなげるためには何が必要か─。理工系の大学院ならではの経営論はとても興味深かったですね。特に「いくら高い技術力があっても、しっかりした企業理念がなければ社会には受け入れられない」という話はとても新鮮で、自分たちの仕事をあらためて見つめ直すきっかけにもなりました。
—最後に、東工大を目指す人たちにメッセージを。
大学での学びは、あなたが"将来できること"の幅を必ず広げてくれます。それは"将来の自由"を手に入れることにもつながるはず。ぜひ東工大で、社会で勝ち抜くための武器を手に入れてください。
(2012年取材)