事例で知る!東工大流キャンパスライフデザイン
東工大の「制度」の魅力
東工大は、学院制による教育を実施しています。学院制では、学士課程(標準修業年限4年間)と修士課程(標準修業年限2年間)、博士後期課程(標準修業年限3年間)の教育カリキュラムに継ぎ目がないのが特徴。入学時から修了時までの全体を見通し、常に先を見据えた学修計画で、多様な選択・挑戦を可能にします。
興味のある分野を「じっくり」見極められる
入学後にいきなり専門分野を決めるのではなく、まず関連する諸分野を幅広く学び、2年次にその後の専門分野に直結する「系」に所属します。
「自分のペース」で学べる!
研究や留学、サークル活動などチャレンジしたいことは人それぞれ。クォーター制をうまく活用することで、より柔軟な履修計画が可能です。
※ クォーター制:1年間を4つの期に分ける制度(第1クォーター=第1Q)
将来を見据えて「先行」して学べる!
学士課程在籍期間から、修士と同じ授業を一定数履修することが可能。研究や就職活動のスケジュールを考慮して、講義を“先取り”することもできます。
CASE 01 「今しかできないこと」に挑戦! フレキシブルな学びで自由度の高い大学生活に
O.R.さん
工学院 システム制御系 修士課程2年
東工大では、自分自身の目標に応じて履修のスケジュールを柔軟にアレンジできます。僕の場合、必要な単位を早めに取りきることで、ほかの時間を国際経験やインターンシップ、課外活動などの多様な挑戦にあてることができました。特に留学制度も充実しており、卒業・修了時期を延ばさずに長期留学をすることも可能です。学生時代にしかできないことに打ち込みつつ、専門的な学びをしっかりと深めることができるのは、東工大ならではの魅力だと感じています。「勉強で忙しいから」とあきらめず、東工大の制度を最大限に活用して、後悔のない学生生活を過ごしてください。
O.R.さんのキャンパスライフ
1年次
工学院に入学
当時は、電気電子工学に興味。のちに方向転換へ。
POINT 01
向き・不向きに気付き、異なる分野へ
ダンスサークルの活動
2年次
システム制御系に所属
単位取得のため、講義と課題に注力。
ターニングポイント
弾丸でシンガポールに旅行
サークルの友人とともに。自身初の海外経験で外国での活動に興味が広がる。
オーストラリアに短期留学
学内の春季短期留学プログラムを利用し、10日間ほどメルボルンへ。
3年次
インド旅行
第2Qに必修科目がない点を活用し、1ヵ月間インドへ。
インターンシップ
3年次の後半から、長期インターンシップに挑戦。
4年次
POINT 03
留学に向け、修士課程の授業を先取り
学士特定課題研究発表
学士課程前半の先取りの努力が功を奏し、単位に追われることなく卒業。
修士
1年次
POINT 02
第1~第2Qのうちに必要な単位をほぼ取得し、第3Qで海外へ!
ドイツへ半年間の留学
インドでの経験を機に「もっと広い世界を見たい」と留学を決意。
内定取得
インターンシップ経験を生かし、留学と並行しながら効率的に就職活動。
修士
2年次
研究
留学での学びを糧に、研究に没頭。
留学支援活動
4月から留学促進団体「FLAP」に所属し、東工大生の留学をサポート。
CASE 02 サークル、趣味、研究…すべて全力投球! やりたいことをあきらめず、トライし続ける4年間
H.M.さん
物質理工学院 材料系 学士課程4年
私は2年次までに授業を多めに履修し、周囲より早く、3年次中盤から研究をスタート。そのおかげで履修スケジュールに余裕が生まれ、4年次で長期留学ができました。そのほかにも、幼少期から続けていたバレエの練習、ピアサポーター※の活動のほか、「成長の場の提供」を目的にイベントなどを主催する学生団体「リプロ」での活動など、幅広く挑戦。「やりたいこと全てに全力で打ち込みたい」という私の理想をかなえることができました。
- ※
- ピアサポーター:履修や学生生活全般について、新入生の相談役となる東工大在学生
H.M.さんのキャンパスライフ
1年次
物質理工学院に入学
高校時代、化学に興味を持ったことがきっかけ。
さまざまなサークルで、多くの人と交流
工大祭実行委員やピアノサークルなど多様なジャンルにトライ!
学院全体の分野を幅広く学ぶ
POINT 01
大学での学びを通じて、物理の面白さに気がつく
発表会に向けてバレエの練習
2年次
材料系に所属
2年次の前半は、コロナ禍によるオンライン授業。(3年次以降に余裕を持てるよう、多めに単位を取得)
リプロやピアサポーターの活動に注力
新入生オンラインサポートイベントを開催。コロナ禍での活動を工夫。
授業とバレエの練習を両立
3年次
POINT 02
留学準備のため第1~第2Qは授業数を少なめに調整
ターニングポイント
夏休みにアメリカへ5週間の留学
コロナ禍で留学準備に苦労しつつも、海外でかけがえのない友人と出会い、研究にも挑戦。
POINT 03
研究を早めにスタートして4年次での留学を実現
4年次
ドイツへ3ヵ月間の留学
AI研究にチャレンジ。
学士特定課題研究
熱を利用した新しい発電方法について研究中。
本インタビューは東京工業大学のリアルを伝える情報誌「Tech Tech ~テクテク~ 41号(2022年9月)」に掲載されています。広報誌ページから過去に発行されたTech Techをご覧いただけます。
(2022年6月取材)