東京工業大学と東京医科歯科大学が統合し、2024年10月に東京科学大学(Science Tokyo)が誕生しました。
Science Tokyoで学びたい方向けの情報はサイト「Science Tokyo 受験生(External site)」をご確認ください。
本サイトには前進の東京工業大学の受験生・高校生向けの情報が掲載されていますが、順次「Science Tokyo 受験生」に移行していきます。

ヨット部

ヨット部イメージ

ヨット部とは

ヨット部は、男女問わずプレーヤーとして活躍できるサークルです。ほとんどの部員が大学から始めた未経験者ながら、日頃の練習や過去の知識の活用で全日本大会や国公立戦で数々の成績を残しています。

サークル活動にとどまらない社会との関わり

ヨット部には「海を愛する仲間とシーマンシップを磨きチャレンジ精神に富んだ魅力溢れる人間として成長する」という理念があります。これは、一般社団法人くらまえ潮会という会員数500名超を誇るOB/OG会が部活動を全面的に支援する中で生まれたもので、現役育成の支柱となっています。合宿場所の年間契約や保険契約など、社会と関わりながら活動するヨット部にとってOB/OG会は大きな存在です。現役時代はもちろん引退後も世代を超えた交流を得ることができます。

ヨットの魅力とは

海、風、自然、仲間、頭脳戦、ひと言では語れないヨットの奥深さ

海、風、自然、仲間、頭脳戦、ひと言では語れないヨットの奥深さ

海好きにはたまらない舞台、高校時代には想像すらしなかったスケールの大きさ、試乗してわかるメカニカルな奥深さ、先輩の人柄や部の雰囲気、そして非日常への憧れ。ヨットに惹かれた理由やきっかけは人それぞれです。

風の力だけで進むヨットは、速さを最大限に引き出すため帆の形や船のバランスを常に調整する必要があります。他の船との駆け引きや風の変化を踏まえた戦略性の高さから『海上のチェス』とも例えられます。身体でも頭脳でも勝負でき、女子でも運動経験の少ない人でも活躍できます。

所有艇と2種類のクラス

国際470(ヨンナナマル)級を5杯、国際スナイプ級を5杯、モーターボートを2杯所有し、普段は各クラスに分かれて練習しています。最初は2種類のヨットのどちらにも乗って、自分に合ったクラスとポジションを選びます。

国際470級

470のセーリング
470のセーリング

オリンピック種目にも採用される全長470cmのヨット。2人乗りで船の前方に乗るクルーがワイヤーで船の外へ全身を投げ出し、バランスをとるトラッピーズが特徴的。3枚目の帆であるスピネーカーを駆使してさらに速く走ることができます。

国際スナイプ級

スナイプのセーリング
スナイプのセーリング

長い歴史を持つ2人乗りのヨット。シンプルな構造でスピードに差が生まれにくいため、風を味方につける戦略や他艇との駆け引きが重要になります。ハイクアウトという上半身を外に乗り出して船のバランスをとる姿は大迫力です。

サポートボート

練習中はモーター付きのボートが常にサポート
練習中はモーター付きのボートが常にサポート

ヨットにはエンジンがついていないので、練習のサポートと万一の際の安全確保のため、サポートボート(モーターボート)を所有しています。運転に必要な免許の取得は部が援助します。

合宿の風景

大部屋に集まって食事をしたり、議論を重ねたり 大部屋に集まって食事をしたり、議論を重ねたり

毎週土日に葉山の海で練習しています。船を操るスキルや体力、風を読む力を鍛え、戦術や戦略も学びます。代々受け継がれてきた練習を部員主体で行っています。さらに年に5~6回は教員やコーチ、先輩をお招きして指導を受け、より高いレベルを目指しています。この土日の練習を合宿と呼んでいます。

一軒家を借りて行う合宿生活では、当番制で食事を作り、長い時間を共に過ごすので、先輩後輩とも仲が深まります。練習後は自由な時間が多く、クラスや学年の分け隔てなく賑やかに過ごします。わきあいあいとしている雰囲気が合宿の風景でありヨット部の魅力です。

年間のスケジュール

数々の強豪校と競い合うレースの様子

数々の強豪校と競い合うレースの様子

普段の練習が土日のため、平日は勉強をしたりアルバイトをしたり、他のサークルを掛け持ちしたりと、それぞれが自由に活動しています。春と夏の長期休暇中は週4日程度の練習を行っています。冬季はオフ期間でスキー旅行に行きます。

春と秋には、全国の大学生が最終目標とする全日本学生ヨット選手権(以下、全日本インカレ)の出場権をかけた関東学生ヨット選手権大会(以下、インカレ)が開催されます。例年、秋のインカレが4年生の最後の舞台となり、全日本インカレ進出に向けて日々練習に励んでいます。

全日本大会で偉業を達成

2020年度の秋インカレで、スナイプ級が団体での33年ぶりの全日本インカレ出場を決め、そして全国4位入賞という史上初の快挙を成し遂げました。スナイプ級は個人でも全日本21位、470級も2ペアが個人で全日本大会に進出しました。全国の強豪校と競い合い勝ち取った東工大ヨット部の成績は大学ヨット界で話題となり、東工大やOB/OG会も大いに盛り上がりました。

女子のみの大会である女子インカレは2020年度は中止になりましたが、2019年度は女子部員全員が全日本大会に進出しました。2019年度に開催された東京地区国公立大学体育大会ヨットの部では470級1位、スナイプ級2位、総合1位に入賞しました。

新入生へのメッセージ

今後の目標は両クラス団体での全日本インカレ進出です。そんなヨット部の入部に必要なのは新しいことを始める好奇心、それだけです。自分の得意なことを生かせるヨットは、新しいことを始めたい人にはうってつけのスポーツ。人とは違うことをしてみたい人を募集中です。春には体験会も予定しているのでお楽しみに!

サークルの詳細

  • サークル名
    : ヨット部
  • 設立
    : 1957年に創部、1960年に体育会ヨット部に改名
  • 部員数
    : 約38人(2021年8月現在)
  • 活動内容
    : 全日本ヨット選手権大会出場に向けて日々練習に取り組んでいます
  • 活動場所
    : 神奈川県葉山町及び相模湾