ロケットサークルCREATE
CREATEとは
CREATEは、ハイブリッドロケットやカンサットの製作・打ち上げを行っている東工大の公認サークルです。年に3回、東京都大島町と秋田県能代市で打ち上げています。
CREATEは、Challengers of Rocket Engineering and Avionics at Tokyo Techの略です。常に挑戦的にものつくりをしていこうという想いが込められています。
ハイブリッドロケットとは
通常のロケットは、使用する燃料や酸化剤の種類によって液体ロケットと固体ロケットに分類されます。液体ロケットの例としてH2Aロケット、固体ロケットの例としてイプシロンロケットがあげられます。液体ロケットはエンジンの開発が非常に難しい、固体ロケットは燃料に火薬を使うため危険性が高いといった問題点があります。
一方、私達のロケットは、燃料には固体のプラスチック樹脂、酸化剤には液体のN2Oを使用した「ハイブリッド」なので、ハイブリッドロケットと呼んでいます。ハイブリッドロケットには、燃料がプラスチックのため安全性が高く学生にも扱いやすいという特徴があります。
カンサットとは
カンサットとは、飲料水の缶サイズの、人工衛星を模した装置です。円筒形の機体に、センサーやカメラなどを搭載していて、上空で投下されてから着陸するまでの間に様々なミッションを行います。一般には、気球やドローンから投下することが多いですが、CREATEでは自作のロケットに自作のカンサットを載せて打ち上げます。
3つの班
CREATEは、構造班・電装班・推進班の3つの班に分かれて活動しています。
構造班
機体の設計や製作を担当します。設計はPC上でCADソフトを使って行います。アルミニウムや最新素材のCFRP・GFRPを、ものつくり教育研究支援センターにある旋盤やフライス盤などで加工します。
電装班
機体に搭載する基板を製作し、プログラミングをしています。基板は、パラシュートやカンサットを放出する命令を出したり、様々なセンサーを載せてデータを収集したりします。センサーは、加速度、角速度や気圧などを計測しています。
推進班
主にロケットのエンジン部分や、燃料を供給したりエンジンに点火をしたりする地上の装置を担当しています。現在、自作エンジンの開発を目指しています。
ロケットの基本構造
これがCREATEのロケットの基本的な構造です。ミッションの必要に応じて、カンサットを搭載するスペースを設けることもあります。
CREATEの技術
機体の構造に、アルミニウムより軽く鉄より強いCFRPを使用しています。CREATEはCFRPのシートから機体を自作する技術を持っています。また、パラシュートの開放機構にバネとサーボモーターを使った仕組みを採用しています。この2つの技術により、CREATEのロケットは高い軽量化技術を誇っています。
サークルの詳細
- サークル名: 東工大ロケットサークルCREATE
- 設立: 2009年
- 部員数: 約20人
- 活動内容: ハイブリッドロケットとカンサットの製作と打ち上げ
- 活動場所: 東京工業大学 大岡山キャンパス サークル棟4 3階
- 公式HP
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