理学院 物理学系
- 派遣時学年:
- ・Tokyo Tech - AYSEAS:学士課程 2年 8~9月
- ・キャンパス・アジア プログラム:学士課程 3年 8~9月
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01
Tokyo Tech - AYSEAS
ハノイ工科大学
ベトナム -
02
キャンパス・アジア
プログラム韓国科学技術院
韓国
初めての留学は濃密で充実感に溢れたものに
初めての留学は、学士課程2年生の夏に参加したTokyo Tech - AYSEASというプログラムでした。アジア諸国からの学生が毎年ひとつの国に集まり10日間行動を共にするというもので、その年は東工大生13名でベトナムのハノイへ行きました。日中は現地企業や政府機関、工場を見学し、夕方からは5人ほどのグループで最終日のプレゼンに向け、選択した社会問題の解決策についてディスカッションを通して考えていきました。ベトナムが抱える課題を知ることができたうえに各国の学生たちと友達になれ、今でも頻繁に連絡を取っています。この経験が非常に濃密で充実感に溢れ、10日間があっという間に過ぎたので、もう少し長い期間で、個人での留学ができるプログラムに参加したいと思いました。社会問題をテーマにしたプログラムは国内外でいくつか参加していたため、次は専門分野を学べるプログラムがいいなと調べるうちに出会ったのがキャンパス・アジアでした。一ヵ月間、韓国科学技術院(KAIST)の研究室に所属して研究活動を行える点、金銭面のサポートが他のものと比べて非常に充実していた点から参加を決めました。
事前準備で研究もスムーズに
今までに触れたことがない分野の研究室を選択したため渡航前は不安でしたが、いざ行ってみると研究室の学生はみんなやさしく、いつも夜遅くまで私の質問に付き合ってくれ、次第に不安も薄れていきました。渡航前に図書館で本を借りたりネットで関連論文を探して読んだりと、その分野での基礎的な内容や英単語は勉強していったので予想よりはスムーズに研究できました。他にも研究室のセミナーやミーティングに参加しました。セミナーでは聞いたこともないような物理現象についての話であったため、ついていくのに必死でしたが、何とか大まかな流れはつかめるように意識していました。ミーティングでは、研究室メンバーが行っている研究内容の話がとても面白く、個別の質問にも丁寧に答えてもらっていい刺激をもらいました。また、最終週には自分が一ヵ月間行った研究について発表する機会をもらいました。メンバーから様々な質問が飛びましたがそれへの受け答えなども含めて非常にいい経験ができました。
文化に触れられるしくみも充実
研究以外にもField Tripというものが含まれていて、同じプログラムでKAISTに来ていた清華大学の学生3人と私とコーディネーターさんとで大田市から車で1,2時間ほどの別の町へ行きました。いくつかの博物館へ行き歴史的な作品を見たり、韓国の伝統的な衣装を身に着けて街を歩いたり、伝統的な提灯を作ったりと韓国ならではの経験ができ、とても楽しい思い出となりました。同じプログラムに参加している学生でも、普段は別々の研究室にいるためなかなか会う機会がなかったのですが、この機会を通じて親密になることができました。清華大学の学生から中国についての話も聞くことができ、非常に充実した留学になりました。
STORY天才少年、現る
大学近くの科学博物館の展示スペースの一角に、キューブになった元素一つひとつを使って周期表を完成させよう、というコーナーを見つけ、私と清華大学の友人二人とで、受験期の記憶を頼りに遊んでいました。すると眼鏡をかけた小学校低学年くらいの男子がとても流暢な英語で「自分も交ぜてほしい」と言ってきたので、彼の英語の流暢さに驚きながらも一緒に周期表を作ることにしました。その少年は元素記号だけでなく全元素の名称まですべて英語で覚えていて猛スピードで周期表を完成させてしまい、恥ずかしくも私たちの出る幕はありませんでした(笑)。世界にはこんなすごい子供もいるのだと驚愕しました。
Advice得るものの方が多く、きっと後悔はしないはず
今回の留学を通して、不安になってどうしようか悩んでいるよりも、早く決断を下してその不安要素を取り除く努力をする方が賢いやり方であると改めて実感しました。何かを始めるときは不安で躊躇しがちですが、そこは思い切って一歩踏み出してみてください!
1日のスケジュール
韓国科学技術院
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7:00 起床
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8:00 シャトルバスに乗車
(これを逃すと30分待たなければいけない 笑) -
9:00 KAISTのキャンパスに到着。研究室へ
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12:00 研究室のメンバーと食堂で昼食
(やはり韓国料理はおいしいです) -
13:00 研究
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18:00 研究室のメンバーと食堂で夕食
(寮でできた友人達と時々学外へ) -
19:00 週に二日間は韓国語の授業へ
(普段は研究室へ) -
21:00 授業終了。シャトルバスに乗車
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22:00 寮に到着
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23:00 ルームメイトと雑談
(一日の中で会うのがこの時間のみなので…) -
24:00 就寝
本インタビューは、留学に向けた準備、派遣交換留学を中心とする各種海外留学・インターンシップの紹介、留学体験談等、留学に関する情報を掲載した「東工大生のための海外留学のてびき 2020」に掲載されています。詳細は『海外留学のてびき』ページからご覧いただけます。
(2019年取材)