東京工業大学と東京医科歯科大学が統合し、2024年10月に東京科学大学(Science Tokyo)が誕生しました。
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本サイトには前進の東京工業大学の受験生・高校生向けの情報が掲載されていますが、順次「Science Tokyo 受験生」に移行していきます。

トライアスロン部

過酷だけど楽しい!

夏合宿 (2011年)
夏合宿 (2011年)

日本学生トライアスロン選手権大会 (2011年)
日本学生トライアスロン選手権大会 (2011年)

関東学生トライアスロン選手権大会 (2009年)
関東学生トライアスロン選手権大会 (2009年)

トライアスロンを楽しい余暇の過ごし方だと感じる人はあまりいないかもしれません。実際、海で泳ぐ1,500mのスイム、40kmのバイク(自転車)、更に10kmランを立て続けにこなすのは、体罰に近いと感じる人も少なくないでしょう。しかし、トライアスロン部員にとっては、毎年行われる大学対校の選手権大会に参加して全種目を完泳、完走することが目標なのです。

トライアスロン部は、1993年頃に設立され、現在は男女合わせて約20名の部員が所属し、日々練習に励んでいます。部長を務める伊藤翔太さん(理学部化学科3年)に練習の様子をうかがいました。「どの種目に力を入れて練習するかは各部員によって異なります。主要メンバーは週に1、2回、大きな大会前は週に6日練習することもあります。」

ランニングは主に駒沢オリンピック公園で、スイムは大学のプールを利用して練習が行われます。また、夏場には鎌倉に近い相模湾でスイム練習も行われます。海で泳ぐのはプールよりずっと難しく、波の影響ももちろんありますが、大会では競技者同士が接近して先を争って泳ぐため選手同士がたびたび接触してしまうこともあります。

部員のひとり、中村研太郎さん(理学部化学科2年)はこう話します。「トレーニングはキツイですが、仲間と一緒だとトレーニングも楽しいです。 また、スイム、バイク、ランと3種類競技があるので飽きることなく練習できます。」

トライアスロンの魅力は楽しいだけにとどまりません。「トライアスロンを始めてから、体重は以前と変わらないにもかかわらず、体がかなり引き締まりました。 また、以前よりも前向きに物事に取り組む事ができるようになり、限られた時間を有効に使えるようになったと思います。」と伊藤さんは話してくれました。

また、中村さんは「高校でも長距離走の経験がありましたが、水泳とサイクリングを始めたことにより上半身が格段に強くなりました。また問題に直面した時、以前ならあきらめていたような状況でも今はあきらめずに努力し続けられる忍耐力がついたと思います。」と、その魅力について語ってくれました。

過酷なイメージの強いトライアスロンですが、その競技のやりがいや前向きな成果に惹きつけられた部員たちは、充実した学生生活を送っているようです。

Tokyo Institute of Technology Bulletin No. 25(2012年2月)