留学体験記 — 内田樹菜さん

多様な背景をもつ人たちとのディスカッションを通して、これからの自分に必要な力に気づけた。

内田樹菜さん内田樹菜さん

生命理工学院 生命理工学系

派遣時学年:
・超短期派遣プログラム:学士課程 1年 3月
・Tokyo Tech - AYSEAS:学士課程 2年 8~9月
  • 01

    超短期派遣プログラム

    インド工科大学

    インド
    インド

  • 02

    Tokyo Tech - AYSEAS

    バンドン工科大学

    インドネシア
    インドネシア

将来は国際開発に携わりたい

もともと英語が好きで、大学入学後には英語を活かせる活動をしたいと思っていたため、普通の英会話サークルではなく、東工大の強みである技術を用いて国際社会へ貢献することを目的とするIDAという国際開発サークルに入部しました。それ以来、将来は何らかの形で国際協力に携わる仕事をしたいと考え、学生のうちにできるだけ多くの途上国に行きたいと思うようになりました。個人渡航より大学の留学プログラムを活用したほうが安心で、途上国特有の多様な企業を訪問できて面白そうだったため、インドへの超短期派遣留学を決めました。
途上国に行くのは初めてで少し不安でしたが、いざ行ってみると何事もなく楽しく生活できることがわかりました。インド工科大学の現地学生とは、街を案内してもらえるくらいには仲良くなれたのですが、それ以上の交流はできず、帰国後も連絡を取り合うような仲になれなかったのが心残りでした。そこで「今度はもっと海外の学生と仲良くなりたい!」、「離れていても切磋琢磨できる関係を築きたい!」と思い、様々なプログラムの中でもTokyo Tech - AYSEASへの参加を決意しました。

グローバルリーダーに求められるもの

平日はほぼ毎日1時間のグループディスカッションがありましたが、そこでグループ内の意見をまとめるのにとても苦労しました。私のグループでは、自分の主張を押し通そうとするメンバーもいれば、あまり真面目にやろうとしないメンバーもいて、母語であれば牽制したり意見を促したりなどうまくその場をまわすことができるような場面でも、中立な立場にいた私や他の数人はその意見を呑み込むことしかできず、ディスカッションが少し苦しい時間になってしまいました。多様性は大事とよく言われますが、様々なバックグラウンドを持つ人が集まるからこそグループとしてひとつにまとまりにくい難しさもあることがわかり、それをまとめられる人がAYSEASの目指すグローバルリーダーなのだと実感しました。近年東工大でも重要視されてきているファシリテーション力の重要性を再認識でき、帰国後も本を読んだり、友人たちと自主的にプレゼン&ディスカッションの時間を設けたりと、様々な人と出会い、意見を交わす中で力を磨いている最中です。

不必要な恥じらいを捨て去る

今回参加したプログラムでは、参加者のほとんどが英語ネイティブスピーカーでなかったことが逆に英会話力上達に繋がったと思います。文法や細かな表現が適切かどうかなどは誰も深く気にしないので、臆病になって伝えるのを最初から諦める、ということがなくなりました。日本人と英語で話す時も「日本人同士なのに英語を話すなんて恥ずかしい」といった感情も以前はありましたが、それが嘘のようになくなり、留学を通して日本人特有の不必要な恥じらいを捨て去ることができました。

グループディスカッションの様子。SDGs関連の課題への解決策を考えました。
グループディスカッションの様子。
SDGs関連の課題への解決策を考えました。

若者がよく行くカフェにて。音楽を流しながらジェンガやUNOをして親睦を深めました。
若者がよく行くカフェにて。
音楽を流しながらジェンガやUNOをして親睦を深めました。

STORY偉大なる「音楽の力」

英語である程度意思疎通を図ることはできましたが、やはり母語ほど流暢ではないため思うように話せず、共有したい思いを伝えられないもどかしさを何度も経験しました。しかし、音楽の話は全世界共通で、ただ一緒に好きな音楽を聞いたり歌ったり踊ったりするだけでとても楽しくて、心から繋がれた感覚になりました。アメリカのポップスターなどはもちろんみんな知っていますし、AKB48も多くの学生が知っていたので、音楽に関する話題を何かひとつ持っていれば必ず盛り上がってお互いに親近感が湧き、一段と仲良くなれると思います。

Adviceせっかく留学に行ったのなら、その国でしかできない経験を!

語学力向上のために留学する方は多いと思いますが、東工大にも留学生は多いし学習サービスも充実していて、英語力を鍛える機会はすでに十二分にあるはずです。せっかく留学するならその国をしっかり見ることに意識のウェイトを置いたほうが、実りある留学になると思います。

バンドン工科大学キャンパスでの集合写真。毎日グループディスカッションを行いました。

バンドン工科大学キャンパスでの集合写真。毎日グループディスカッションを行いました。

1日のスケジュール

バンドン工科大学

  • 6:00 起床
  • 6:30 朝食
  • 8:00 企業訪問(1)
  • 13:00 企業訪問(2)
  • 17:00 グループディスカッション
  • 18:00 バンドン工科大学生おすすめの場所で夕食や買い物
  • 22:00 ホテルのロビーや部屋で談笑
  • 24:00 就寝

海外留学のてびき

本インタビューは、留学に向けた準備、派遣交換留学を中心とする各種海外留学・インターンシップの紹介、留学体験談等、留学に関する情報を掲載した「東工大生のための海外留学のてびき 2020」に掲載されています。詳細は『海外留学のてびきouter』ページからご覧いただけます。

(2019年取材)