東工大生の未来ものがたり — 佐瀬尚史さん

個人でも集団でもある、情報のエキスパートたちがいます。

個人でも集団でもある、情報のエキスパートたちがいます。 佐瀬尚史さん 情報理工学院 情報工学系 学士課程4年

個人でも集団でもある、情報のエキスパートたちがいます。 佐瀬尚史さん 情報理工学院 情報工学系 学士課程4年

情報理工学院 情報工学系 学士課程4年

東工大を目指すことになったきっかけ

東工大を目指すことになったきっかけ

自宅は神奈川県相模原なのですが、母親の実家が旗の台にあり、もともと東工大の存在や場所は昔から知っていました。東工大を目指したのは、高校1年生のときに仲の良かった1学年上の先輩から志望校に薦められたのがきっかけです。先輩は理工系ではなかったのにいろいろと考えてくれて興味を持ちました。
受験当時は第5類で、志望する類に悩むことはありませんでした。その理由を今振り返ると、小さい頃から情報機器に触れていた原体験があって、大学選びのときに情報工学系に関心があったからかなと思います。

受験勉強時代について

高校時代に所属していたクラシックギター部の友達も東工大の一般入試(現一般選抜)を受けるということで、一緒に勉強をしていました。たまたま周りにも東工大志望の人が多く、担任の先生も部活の顧問も化学担当で相談しやすい環境があり、一人で何かを抱え込むことはあまりなかったです。
もともと数学は好きだったので苦手意識なくこなすことができました。英語は反対に結構苦手としていたので大変でした。また、家で集中力が持つタイプではなく、勉強がはかどらなくて苦労したこともありましたね。

東工大で今、打ち込んでいること

村田研究室にてパソコンに向かう佐瀬さんの目は社会に役立つ研究を見据えている

村田研究室にてパソコンに向かう佐瀬さんの目は社会に役立つ研究を見据えている

4年から村田剛志研究室に所属が決まり、これから先生と相談して研究テーマを定めていくことになります。今やりたいと考えているのは、ディープラーニングなどを用いた時系列データの分析です。村田研究室では、たとえば病院の重傷者の分類を情報工学を駆使して行うなど、生活シーンに活用されるような研究に取り組んでいます。楽しみと不安が半々ですが、成果を社会に還元する研究をしたいと思っています。
社会実装のプロセスを初めて経験したのは3年の後期に受けたシステム構築演習という授業です。実際に役立つものを考えるという視点を学び、スケジュール管理の難しさやグループでの共同作業の大切さに気づかされました。最終的につくったのは、自分が観たい映画を探してくれるシステム。そのときの気分などを入力するとそれに合う映画をピックアップして推薦するという、自然言語処理に近いプログラムでした。プログラミングは一つ間違いがあるとそもそも動きません。動作するまでの試行錯誤は大変ですが、その分バグが修正できたときの気持ちよさや達成感にやりがいを感じます。
勉強や研究以外では、4歳からやっているピアノを今も続けています。発表会も定期的にあり、中学高校と音楽系の部活をやってきましたから、ピアノがない生活は想像できないですね。

東工大の情報理工学院に入ってみて

東工大の情報理工学院に入ってみて

東工大は学生一人一人のレベルが高く、システム構築演習の授業でも実感しましたが、わからないことがあっても周りと助け合いながら切磋琢磨して勉強できる環境が魅力だと感じます。
その中で情報理工学院は、たとえばプログラミング系の創作活動をしているデジタル創作同好会などのサークルや、もともとの友人関係といった比較的小さいグループでつながっている人が多いでしょうか。あとは基本的に一人で行動している印象で、よく言えば職人気質だったり孤高だったりというイメージを受けます。

コロナ禍での過ごし方

コロナ禍での過ごし方

第1・第2クォーターは3つの授業をオンラインで履修しました。授業の録画を繰り返し見て理解を深めることができ、オンライン授業のメリットやありがたさを感じながら受講していましたね。第3・第4クォーターは研究があるので授業は取らないつもりです。
自宅での学習は、個人的にはあまりいつもと変わらなかったかなと思います。もともと課題は持ち帰ってこなしていましたし、誰かと一緒にやるというものでもなかったので普段通りでした。情報工学系としては、パソコンがあればどこでも勉強できて場所は選びませんから、コロナ禍の状況にも案外適応できたと思います。

今後の目標や将来の夢について

学士課程を卒業した後はそのまま村田研究室の修士課程に進んで、分析の研究をさらに深めていきたいです。その後のロードマップは明確には定まっていませんが、この研究室が目指しているものと同じく、実際に何かに生かせるものをやりたいなと漠然と考えています。「なるようになれ」がモットーなので(笑)。社会に目を向けて、日常生活に還元する研究を続けていきたいと思います。

私のある1日

私のある1日

One Day of a Tokyo Tech Student

通学しているときの過ごし方

時計8:00

起床、朝食、準備など

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時計9:00

登校

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時計10:45

授業

矢印

時計12:15

昼休み

学食でご飯を食べたり、サークルの部室に行って友人と談笑したりして過ごしています。

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時計13:20

授業

矢印

時計17:00

サークル活動 or アルバイト

サークル活動 or アルバイト 工大祭の準備でパンフレットを制作。デザイン決めや各種資料を作成します。サークルのない日はこの時間にアルバイトをしています。

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時計20:00

夕食、帰宅

サークル活動後であれば、仲間と一緒にご飯を食べに行くこともあります。

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時計22:00

自由時間

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時計23:00

勉強

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時計24:30

就寝

オンライン授業のときの過ごし方

時計9:30

起床、朝食、準備など

矢印

時計10:45

授業

大学院科目の授業や研究室のゼミを受講していました。

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時計12:15

昼食

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時計13:00

勉強

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時計16:00

自由時間

ピアノを弾いたりバイトに行ったり。往復2時間の通学時間がなくなったので自由度が増しました。

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時計19:30

夕食

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時計20:30

自由時間

たまに友人とオンラインで談笑。数少ない人との交流の時間です。

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時計24:00

就寝

  • 所属しているサークル/部活動は?

    所属しているサークル/部活動は?

    工大祭実行委員でパンフレットを3年間つくっていました。2019年の3年のときは編集部署の長として1年間いろいろと作業していましたが、台風19号の影響で中止になってしまい残念でしたね。それでも同じ部署の友人が増え、勉学以外の良い経験を積めました。

  • 一番好きな授業・研究や、印象に残っている授業・研究は?

    池上彰特命教授の現代社会論をはじめとした文系の教養科目が履修できるのは東工大ならではの魅力。個人的にも面白いなと思います。僕が受講したのは国際関係論で、自分の知らないところでこんな動きがあるんだということを知れて興味深かったです。

  • アルバイトはしていますか?

    小学校の頃に通っていた公文式の教室から声がかかって、大学1年の4月から週2回、小中学生の学習指導をする先生をしています。どう教えようか考えるのが楽しくもあり、僕の方もアウトプットの仕方を学ばせてもらっています。

佐瀬尚史さん

Profile

佐瀬尚史(Naofumi Sase)

情報理工学院 情報工学系 学士課程4年 神奈川県出身

高校生、受験生に向けて一言!

高校生、受験生に向けて一言!

東工大は入試のレベルが高い分、さまざまな分野に精通した学生が多くて、刺激を受けながら切磋琢磨して学べる環境が整っています。自信を持って言えるのは、東工大が期待を裏切ることはないということです。
また、この研究室に行きたいから来たという人もいれば、学年が上がってから違う道に進む人もいます。学びたいことを原動力に目指すのはもちろん、多様な研究に触れる機会がたくさん用意されているので入学してからやりたいことを見つけるのも楽しいかなと思います。

情報理工学院

情報理工学院 ―情報化社会の未来を創造する―
2016年4月に発足した情報理工学院について紹介します。

情報理工学院

学院・系及びリベラルアーツ研究教育院outer

Tech Tech ~テクテク~

本インタビューは東京工業大学のリアルを伝える情報誌「Tech Tech ~テクテク~ 38号(2020年12月)」に掲載されています。広報誌outerページから過去に発行されたTech Techをご覧いただけます。

(2020年取材)