Night Tech
宇宙にもっとも近い授業
キャンパス内にある望遠鏡を使って、太陽系の外にある「系外惑星」の観測と解析を行う授業があります。ただ単に綺麗な星を見るのでなく、研究の一環として惑星の物理などを考察します。星の光を観測するので、実験が始まるのは日没近くの夕方からという珍しい授業。
受講している人に話を聞いてみると、もともと天文学に興味があるという人が多く、中には「母国でも観測の実習をしていた」という留学生もいました。「壮大な星の観測には地道な作業がとても大事」「夜に大学で実験をするのは、学園祭のような非日常的な楽しさを感じた」というコメントも。
実験を補佐する先輩も、この授業がきっかけで、天文学系の今の研究室を選んだとのこと。天文学や天体観測に興味を抱く入り口となる授業なので、宇宙に近づきたい方にイチオシの授業です!
眠らないものつくり精神
学生や教職員の方が利用できるものつくりセンターを覗いてみると、ロボット技術研究会など「ものつくり系サークル」の人たちが、旋盤やフライス盤と呼ばれる工作機械で作業をしていました。実際に作業をしている人の話では、「夜の活動は申請書が必要ですが、安全面を見てくださる担当者のもとで、機械の使用も可能なんです」とのこと。設備が整った環境で作業しているサークルの皆さんは、とても生き生きとしていました!
ダンス・ダンス・ダンス
ダンスサークル「H2O」の活動場所は講堂前のウッドデッキなどの野外がメイン。夜になるとほとんど真っ暗になってしまうようなところばかり。ダンスに欠かせない音楽だって、研究室の邪魔にならないよう配慮が必要です。自分の動きを確認するためには窓ガラスを鏡の代わりに使うなど工夫して練習していました。「見てくれるお客さんの声援を聞くと次も頑張ろうという気になります」とリーダー。ダンスを見るお客さんのためにも、日々頑張って練習をしているんですね。
いでよ光の魔術師
夕方、キャンパスを歩いていると、ふわふわと浮く光が目に飛び込んで来ました。近づいてよく見ると、その正体は練習中のジャグリングサークル「ジャグてっく」。光る道具を使って練習をしているところでした。
暗い夜だからこそ綺麗に見える演技。光の魔術に磨きをかけるため、夕方に練習をしているとのこと。 もちろん次の日も授業があるから遅くなり過ぎないよう、けじめをつけて練習をするように心がけているそう! 時間のコントロールもさっすが~!
疲れを癒やします
夜の食堂にはこんなにもたくさんの人が! 日が暮れたにもかかわらず、多くの人が食堂に残っているのはなぜでしょうか?
夜ごはんを食べている人はもちろん、勉強している学生も多くいました。話を聞いてみたところ、「安い!」「おいしい!」「授業や研究の合間にさっと済ませられる手軽さ」といったところが多くの学生や先生にウケていました。図書館とは違い、食堂の静か過ぎず適度に騒がしい雰囲気で勉強がはかどるというコメントも。学食でしっかり食べて、さらに研究室に戻ってもうひと頑張り! そういう大学院生もたくさんいるそう。
大岡山キャンパスのちょうど真ん中に位置する第二食堂は、授業後の集合場所にもいいですね。食事しながら周りを気にせず話ができる環境なので、閉店直前まで多くの人で賑わっていました。心も体もあったかくなる、まさに癒やしの空間なんですね!
勉強のお供にチーズケーキはいかが?
チーズケーキにも似た三角形の図書館を覗いてみたところ、学期末のせいもあってか、特に試験勉強、講義や実験のレポートを進める学生が多くいました。静かで勉強がはかどるから、夜にもかかわらず図書館にも多くの人たちがいるんですね。
サークル活動の準備を進めるなり、趣味で読書するなり、騒がしくしなければ図書館では何をするのもよし。パソコンエリアでは、実験データを専門的なソフトで解析している人もいました。論文などの文献を閲覧するだけでなく、東工大生はいろいろな形で図書館を活用しているんですね!
中には「課題が終わらない! 閉館時間になるまで帰宅しない!」なんて人も。がんばれー!
(2015年取材)