世界の研究者が東工大に集結

東工大キャンパスでは、世界中の大学・研究機関からやってきた気鋭の研究者たちが、
さまざまな 最先端研究に取り組んでおり、その一部は学生たちの教育にも携わっている。

ここではその中から20名の外国人研究者を紹介する。

うち6名からはTechTech読者へのメッセージをいただいた。

世界の研究者が東工大に集結 世界トップクラスの教育・研究環境をめざして

東工大キャンパスでは、世界中の大学・研究機関からやってきた気鋭の研究者たちが、さまざまな 最先端研究に取り組んでおり、その一部は学生たちの教育にも携わっている。

ここではその中から20名の外国人研究者を紹介する。

うち6名からはTechTech読者へのメッセージをいただいた。

平成28(2016)年度に東工大にて教育・研究を行った非常勤外国人研究者数

平成28(2016)年度に東工大にて教育・研究を行った非常勤外国人研究者数

  • アジア
    22名
  • ヨーロッパ
    22名
  • 北米
    16名
  • アフリカ
    2名
  • オセアニア
    1名
  • 中南米
    1名

計64名

平成28(2016)年度に東工大にて
教育・研究を行った非常勤外国人研究者数

  • 1 イギリス

    John R.Parker

    John R.Parker

    Prof.

    Durham University(イギリス)

    講義名:対象(学士課程/大学院)

    数理・計算科学特別講義 A大学院

    受け入れ学院名

    情報理工学院

    専門分野

    Hyperbolic geometry

    東工大在籍中に自分の研究(複素双曲格子)を大きく進展させることができました。それを支えてくれたのは恵まれた研究環境と素晴らしい同僚達との出会いでした。これから東工大で学ぶ若者たちにはこの恵まれた環境を活かして切磋琢磨していくことで多くの可能性が開かれていると思います。日本国内はもちろん、世界中に羽ばたけるチャンスがあります。いつかイギリスに来て、私と一緒に研究をしませんか?

  • 7 中国

    Graziano Chesi

    Graziano Chesi

    Associate Prof.

    The University of Hong Kong
    (中国)

    講義名:対象(学士課程/大学院)

    制御における多項式上の最適化のためのLMI手法 I、II大学院

    受け入れ学院名

    工学院

    専門分野

    2D systems、Computer vision

    配電盤から大型航空機まで、社会のあらゆる分野で応用されている制御システムの研究をしています。東工大では広大なキャンパスと充実した研究環境の中、熱心な学生と研究者に囲まれ、中身の濃い日々を過ごしました。これまで数々の大学に滞在してきましたが、東工大はまさにノーベル賞受賞者が出るにふさわしい大学です。私は自信を持って理工系を志望する受験生に東工大をお勧めします。

  • 10 オーストラリア

    Catherine C.R.Sutton

    Catherine C.R.Sutton

    Honorary Fellow

    University of Melbourne
    (オーストラリア)

    講義名:対象(学士課程/大学院)

    化学工学基礎、他学士課程

    移動現象操作大学院

    受け入れ学院名

    物質理工学院

    専門分野

    Chemical Engineering, Theoretical Chemistry

    主な研究テーマは「カルボン酸」の有機分子の働きと相互作用などを調べることです。この研究は、触媒や大気化学のセンサー、気候モデルの理解などへの応用が可能です。来日中は自分の研究を進めると同時に、東工大の素晴らしい研究設備や研究熱心な教員、そして学生たちが真摯に学ぶ姿勢に接することができたのはかけがえのない体験でした。これを読んでいる多くの受験生が、幅広い教育を行っている東工大に入学することを応援しています。

  • 13 カナダ

    Linda J.Reha-Krantz

    Linda J.Reha-Krantz

    Prof.

    University of Alberta
    (カナダ)

    講義名:対象(学士課程/大学院)

    遺伝子の分子生物学学士課程

    遺伝子の分子生物学(上級)大学院

    受け入れ学院名

    生命理工学院

    専門分野

    DNA replication

    高校生の時にワトソン・クリック型塩基対と二重らせん構造について学んで以来、ずっと楽しくDNAの研究に取り組んできました。私の講義を聴いた東工大の学生たちも、私と同じように楽しんで学んでいるように見えました。東工大ではノーベル受賞者を含め、生命化学分野で幅広く、質の高い研究が行われています。いつかきっとこの大学の若い研究者によって重要な発見が達成されるに違いありません。期待しています!

  • 18 アメリカ

    G. Scott Watson

    G. Scott Watson

    Assistant Prof.

    Syracuse University
    (アメリカ)

    講義名:対象(学士課程/大学院)

    物理学特別講義第三大学院

    物理学特別講義発展第三大学院

    受け入れ学院名

    理学院

    専門分野

    Early universe cosmology

    ビッグバン理論やインフレーション理論など、宇宙論の研究者です。理学院物理学系の山口昌英教授が取り組んでいる宇宙論の研究は世界レベルで、教授や学生との意見交換の中で、今後の共同研究につながる多くのヒントをいただきました。また東工大で私が教鞭を取った現代宇宙論基礎概念の講義で、多くの学生から思慮深い質問を受けたことも忘れがたい体験です。

  • 19 アメリカ

    Brian Woodall

    Brian Woodall

    Prof.

    Georgia Institute of Technology(アメリカ)

    講義名:対象(学士課程/大学院)

    エネルギー、環境、政策学士課程

    グローバル開発入門大学院

    受け入れ学院名

    環境・社会理工学院

    専門分野

    Energy Policy

    2014年、私はフルブライト研究員として初めて東工大を訪問しました。翌年、環境・社会理工学院融合理工学系のエネルギー、環境、政策などの2つの講義を担当する特任教員として東工大から招聘いただきました。その際、受け入れ教員であった阿部直也准教授と意気投合し、ジョージア工科大学と東工大が提携する海外夏季プログラム(JSPSD)を立ち上げることとなりました。2017年夏、大岡山キャンパスで実施中のJSPSDには日米両大学の学生26人が参加・受講し、成功を収めています!

本ページで紹介した研究者は、「平成28年度世界トップレベルの海外大学からの教員招聘プログラム」、「平成28年度学士課程・大学院課程における専門科目の英語授業開講及び国際交流・連携等を担当する外国人教員の雇用プログラム」により招聘・雇用した外国人研究者です。

Tech Tech ~テクテク~

本インタビューは東京工業大学のリアルを伝える情報誌「Tech Tech ~テクテク~ 32号(2017年9月)」に掲載されています。広報誌ページから過去に発行されたTech Techをご覧いただけます。

(2016年取材)

お問い合わせ先

東京工業大学 総務部 広報課

Email : pr@jim.titech.ac.jp