入学希望者へのメッセージ

誰も見たことのない未来をつくりだせ

世界はいまだ謎に満ち、課題にあふれています。生命はいかにして誕生したのか。人工知能は医療を、経済を、社会を、どう変えるのか。病に伏した人をどう癒すのか。宗教間の対立は止むことはなく、エネルギー問題も重くのしかかっています。一朝一夕には答えの見いだせないこうした謎や課題をめぐって、いまこの瞬間も、世界中の科学者や技術者、その他各分野の専門家たちが、その叡智をかけて議論しあっています。真理の探究と幸せの追求をかけた人類のあくなき挑戦。その壮大な歩みに、あなたは仲間入りしようとしています。

1881年に創立されて以来、時代を切り拓くフロントランナーとして、理工系総合大学としての使命を担ってきた東京工業大学。目指すのは、科学技術の強い基盤を持ちながら、従来の“理系”の枠を超え出ること。なぜなら、どんなに高度で専門的な知識でも、ただそれを持っているだけでは、わくわくするような発見や発明に出会うことも、困難な問題を解決に導くことも、決してできないからです。だからこそ、本学の門を叩こうとするあなたには、以下のような心構えを持ってのぞんでほしい。“理系”の枠に安住しない人を、本学は求めています。

高い志を持ってほしい

これからの時代、ただ引かれたレールに乗っかっていくだけ、ただ自分の専門に没頭するだけでは通用しません。あなたは将来、何を為したいのか。社会に、どんな貢献をしたいのか。高い志を持ち、それを育てる人であってほしい。その志にかたちを与えるのが科学技術です。東工大は、志をかたちにしようとする人を支えます。失敗をおそれず挑戦し、すすんで学ぶ人を歓迎します。

多角的な視点を持ってほしい

常識や「空気」にとらわれた思考では、新しい発想は生まれません。自分の強みを持ちつつ、幅広い分野に興味を広げ、専門の異なる人や文化の異なる人とも協働できる柔軟な姿勢を持って、世界にはばたいてほしい。ものごとを多角的にとらえる視点からこそ、「そんな考え方もあったのか!」と人々を驚かせるアイディアは生まれます。人と人、知と知を結びつけようとする人を本学は求めます。

さあ、誰も見たことのない未来を、ともに作り出していきましょう。気概あるみずみずしい知性と出会えることを、期待しています。