イマを創る、先輩がいる

産業、社会の新たな仕組みをつくり出す 株式会社大和総研クラウドサービス部 次長 田村圭

2000年に修士課程を修了し、大和総研に入社した田村さん。
学生時代の経験が、現在の仕事にも活きているといいます

研究を通じて、体系的な知識の重要性を知った

―東工大を選んだ理由は?

「自分の知識欲を満たしてくれる大学」というのが大学選びの基準でした。東工大なら授業のレベルも高く、同級生からも刺激を得られるだろうと考えたんです。実際、いろんな個性や魅力をもった
先生、仲間と出会うことができ、選択に間違いはありませんでした。

―具体的には、どんな勉強や活動をしていたのですか。

地球惑星科学を専攻しました。そこで思い知ったのは体系的な知識の重要性です。例えば惑星の軌道計算をするには、宇宙物理学、統計学、流体力学など、さまざまな知見が必要になってきます。一つの事象を追究するにあたって、多様な要素を結び合わせることがいかに大切か実感しました。一方、課外活動では友人と一緒にアウトドアサークルを立ち上げたのが思い出深いですね。仲間を集めたり、リーダーとして組織をまとめたりすることの面白さを経験できました。

研究も仕事も熱い議論が質を高める

―就職の経緯や現在の仕事について聞かせてください。

頭で勝負する仕事がしたいと思い、頭脳集団であるシンクタンクに就職しました。入社後は、ICTシステムの構築や調査、企画に携わっています。他社と連携してクラウド環境の標準化を進めたり、東南アジアの国家的プロジェクトの調査をしたり、ICTを使って産業や社会の仕組みをつくり出す仕事にやりがいを感じています。

―東工大での経験は、どう仕事につながっていますか?

担当教授の「何よりチームワークが大事」という言葉が心に残っています。今の仕事も、社内の他部署、他社、外部の弁護士をはじめ、本当に多くの人が連携しなければ進んでいきません。まさに、チームワークが不可欠です。ただそれは、単に仲良くやるということではなく、むしろ厳しい議論や交渉の上に成り立っている共同作業といえます。実は大学、大学院での学びもこれと同じで、先輩や同級生との熱い議論が研究の質を高めるんです。異なる能力がぶつかり、そしてつながることで、確かな成果が生まれる─。これこそ、私が大学で得た最も大きな学びといえるかもしれません。

互いを認める"本物"のチームワークで勝負する

  • ミャンマーにおける金融ICTシステムの調査を担当
  • 関係者へのヒアリングも大事な仕事のため、ペンとメモ帳は欠かせない仕事道具
  • 大学院時代には同じ専攻の仲間とよく登山に
  • 上:ミャンマーにおける金融ICTシステムの調査を担当
  • 中:関係者へのヒアリングも大事な仕事のため、ペンとメモ帳は欠かせない仕事道具
  • 下:大学院時代には同じ専攻の仲間とよく登山に

Profile

  • たむら・けい
  • (東京都出身)
  • 1994年
    東京工業大学第1類入学
  • 1998年
    理学部地球惑星科学科卒業
  • 2000年
    東京工業大学大学院理工学研究科地球惑星科学専攻修士課程修了同年から、株式会社大和総研勤務

(2012年取材)